キャンプブームとともに、注目を集めている車中泊キャンプ。愛車で寛げる安心感と気軽さから、キャンピングカーを所有する男性や旅行好きの男性に人気です。
今回紹介するのは、RVパーク(※)を併設している愛媛県大洲市の道の駅「清流の里ひじかわ」です。野菜直売所や物産販売所の他に、コンビニ・美容室・JA・レストラン・スーパー・コインランドリー・テイクアウト専門店が揃う複合的な施設となっています。
※RVパーク:日本RV協会が"快適に安心して車中泊ができる場所"を提供するために定めた車中泊施設
参考:RVパーク|一般社団法人日本RV協会
24時間利用可能なトイレやコインランドリーなど便利な設備が整っており、快適にRVパークでの車中泊を楽しむことができます。
今回は販売員の和氣さんにお話を伺い、「清流の里ひじかわ」のRVパークならではの魅力と周辺の観光スポットをまとめました。肱川が流れる豊かな自然に囲まれた環境で、地元グルメを堪能しながらゆったりとした時間をお過ごしください。
この記事の目次
「清流の里ひじかわ」のRVパーク:充実した食と設備で快適な滞在
▲第二駐車場の一角をRVパークとして提供。1スペースは2台分の広さが確保されている
清流の里ひじかわのRVパークは、多様な施設が充実している点が魅力です。
RVパークに認定されるためには、24時間利用可能なトイレの設置や100V20A以上の電源の確保など、8つの条件が定められています。清流の里ひじかわには、RVパークに必要な設備に加え、コンビニやコインランドリーなど車中泊に便利な施設が併設されています。さらに、レストランも併設されているため、調理設備がない車両で利用する場合でも食事に困ることはありません。
ここでは、充実した設備が整っている清流の里ひじかわならではのRVパークの楽しみ方を紹介します。
地元食材の宝庫:直売所・物産所で調達する絶品キャンプ飯
▲旬の地産食材が並ぶ野菜直売所。車中泊の料理に使って肱川の味覚を堪能しよう
車中泊を本格的に楽しみたい方は、食事にもこだわりたいものです。構内の野菜直売所では、産地直送の新鮮な食材を購入できます。
地産野菜の中で最も人気があるのはトマトです。10月から7月までは水耕栽培トマト、それ以外の時期は露地栽培のトマトが販売されており、年間を通して購入可能です。人気が高く、開店前から市外からの来訪者も多いため、午前中に売り切れることもあります。車中泊での食事やお土産として購入するのもおすすめです。
また、地元のスーパー「鹿野川主婦の店」では、肉や野菜、日用品、手作り惣菜なども販売されているため、車内で調理する夕食の食材調達に便利です。
ご当地グルメを楽しみたい方は、物産販売所がおすすめです。乾麺やご飯の素など、車中泊での調理に適した特産品も豊富に取り揃えています。特に人気が高いのが『肱川ラーメン』(440〜490円)です。
▲肱川の名物グルメの一つ「肱川ラーメン」の味は全部で6種類
細麺とあっさりとしたスープが特徴で、とんこつ風・塩味・しょうゆ味・みそ味・カレー味と多彩な味わいが楽しめます。メディアでも紹介され、市外からわざわざ購入に訪れる方も少なくありません。
夏季限定で『肱川れいめん』(440円)も販売されています。醤油ベースにレモン果汁を加えたさっぱりとしたスープで、暑い季節にぴったりです。
▲夏は『肱川れいめん』を含めた5種類がラインナップ
大洲市の名産品である天魚(あまご)を使用した『あまごめしの素』も人気商品の一つです。職人が炭火で一匹ずつ丁寧に炙り、加熱処理を施すことで骨まで柔らかく仕上げています。河辺町で養殖された天魚は、川魚特有の臭みや癖がありません。
▲炊き込みご飯の素『あまごめしの素』(1,450円)は、甘魚を丸々一匹使った贅沢な味わい
調理方法も簡単で、炊飯器にお米をセットし、付属の出汁を混ぜ、天魚をのせるだけです。頭から尻尾まで全て食べられるため、骨を気にせずご飯と一緒に味わえます。
地元の方ならではのおいしい食べ方を売店スタッフに尋ねるのも良いでしょう。
ご当地グルメを堪能:「呑み食べ処味人」で楽しむ地元の味
▲歌麿大判焼きの他、たこ焼きやソフトクリームも販売。食堂ではゆずつけ麺もおすすめ
道の駅構内には食事処とテイクアウト専門店があり、調理をしなくても食事を楽しむことができます。車中泊をする方にとって、食事の心配がないのは大きな魅力です。
レストラン「呑み食べ処味人」では、和食から軽食、テイクアウトグルメまで幅広いメニューを提供しています。定番の『肱川ラーメン』をはじめ、ボリューム満点の定食やキッズプレートなど、約100種類のメニューが用意されています。
販売員の和氣さんのおすすめは『ゆず塩つけ麺』です。地元産のゆずの酸味がアクセントとなった爽やかな味わいが特徴で、自家製チャーシューも食べ応え十分とのことです。
▲「清流の里ひじかわはご当地グルメがたくさん揃っています」と話す和氣さん
テイクアウトグルメの人気商品は『歌麿大判焼き』です。大洲市は浮世絵師・喜多川歌麿の版木が発見された地として知られ、その版画をイメージした焼印入りの大判焼きが、ご当地名物として親しまれています。
車中泊で調理をしない方も、テイクアウトやレストランを利用することで、多彩な食事を楽しむことができます。
車内で愉しむ地酒:『風の里』で味わう大洲の銘酒
▲大洲市の酒蔵・養老酒造の日本酒『風の里』。純米吟醸酒(左)・特別純米にごり酒(右)
お酒が好きな方は、車内で好きな音楽や動画を楽しみながらゆっくり晩酌するのもおすすめです。「清流の里ひじかわ」では、大洲市の老舗酒蔵「養老酒造」の日本酒を多数取り揃えています。
養老酒造の代表銘柄と言えば『風の里』です。肱川の豊かな風土が育んだこの清酒は、きりっとした酸味と滑らかな味わいが特徴です。純米吟醸酒はやわらかな口当たりで、和食はもちろん、カルパッチョやアクアパッツァなどの洋食にも相性が良いです。
もう一つ試してほしい清酒が『叶川(かのがわ)』です。このネーミングには、酒蔵がある鹿野川と"飲む人の願いが叶いますように"という願いが込められています。
養老酒造の4代目が手掛けたこの日本酒は、アルコール度数が低めで、桃のような華やかな香りと優しい飲み口が特徴です。氷で冷やしても美味しくいただけるため、お酒好きな方へのお土産にも最適です。
その他ビールやワイン、焼酎、おつまみなどは隣接するコンビニ&リカーショップ「いまおか」で購入できます。
滞在中にお酒が不足した場合でも、すぐに買い足せる距離にあるので便利です。
「清流の里ひじかわ」周辺の観光スポット:自然と歴史を満喫
清流の里ひじかわ周辺には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。ここでは、施設近くで気軽に立ち寄れる観光スポットと、長期休暇の旅行に最適な日高川町のスタンプラリーを紹介します。これらの観光情報は、入居者やご家族の方々の楽しみにもなるでしょう。
至近の癒しスポット:鹿野川荘で温泉と絶景を楽しむ
鹿野川湖は、ボート競技や釣りの名所として地元の方々に親しまれている湖畔です。3月下旬頃には約3,000本の桜が咲き誇り、春の訪れを告げます。また、野鳥の観察スポットとしても知られ、冬には約3,000羽のオシドリが飛来します。鹿野川荘では、この風情豊かな鹿野川湖を眺めながら、ゆったりと温泉に浸かることができます。
鹿野川荘には、大浴場、露天風呂、サウナ、打たせ湯の4種類のお風呂があります。泉質はpH10のアルカリ泉で、湯あたりが滑らかなのが特徴です。地元の方々からは、日頃の疲れを癒してくれる湯として評判を得ています。
近くに温泉施設があることで、RVパーク利用者は常に清潔な状態を保ちやすく、連泊も快適に過ごせます。ドライブの疲れや日常のストレスを、心地よい温泉で癒しましょう。
タイムスリップ気分:大洲城周辺で楽しむ歴史散策
道の駅から市内中心部までは車で約30分です。市内中心部には名所が点在しているので、車中泊の翌日に観光するのがおすすめです。
中でも市のシンボルである大洲城は必見です。全国に5つしかない木造復元天守の一つで、2020年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。台所櫓、高欄櫓、三の丸南隅櫓、苧綿櫓(おわたやぐら)の4つの櫓は、解体を免れ国の重要文化財に指定されています。
また、大洲城の城下町は1966年のNHKのテレビドラマ「おはなはん」のロケ地として選ばれ、「おはなはん通り」という新名所となりました。白壁土蔵や日本伝統の壁塗り"なまこ壁"の家屋が建ち並び、昔ながらの日本の雰囲気を楽しめます。
河川が集まる大洲盆地ならではの特色として、一段高く作られた土蔵があります。歴史的な街並みを散策しながら、まるで過去にタイムスリップしたかのような体験ができるでしょう。
長期滞在におすすめ:「奥伊予・四万十街道」スタンプラリーで地域を満喫
▲毎年開催される「奥伊予・四万十街道」グルメスタンプラリー。2024年のテーマはスイーツ
大型連休を利用して訪れるなら、道の駅を巡るグルメスタンプラリー「奥伊予・四万十街道」に参加してみましょう。愛媛県南予と高知県西土佐を含む8つの道の駅が連携した企画で、毎年テーマを変えて1年間開催しています。
2024年のテーマは"冷たいスイーツ"。各駅では、地元の特産品を活かしたソフトクリームやパフェなどを販売しています。清流の里ひじかわでは、「伊集園」のいちごのソフトクリーム『あまおうけずり』が対象スイーツに選ばれました。この商品は、スライスした冷凍のあまおうといちごソース、練乳をバニラソフトにかけた甘く爽やかな一品です。
▲『あまおうけずり』を販売している伊集園。スイーツの他にじゃこ天などの惣菜も販売している
スタンプラリーは、対象スイーツを食べて集める「食べぶらコース」、特産品を買って集める「買いぶらコース」、駅に立ち寄る「タダぶらコース」の3つのコースがあります。いずれかのコースをコンプリートすると、抽選で各道の駅の特産品が当たります。
全ての道の駅を巡るには最低でも2日は必要なため、夏休みなどの長期休暇を利用すれば余裕を持って楽しめます。例えば、大洲市から車で約2時間の「よって西土佐」付近には、四万十川でカヌーとオートキャンプが体験できる「カヌー館」があります。グルメを楽しみながら、アウトドアアクティビティも一緒に体験してみてはいかがでしょうか。
清流の里ひじかわの利用者の口コミ・感想
道の駅には直売所やお土産ブース、コンビニ、食品スーパーまでそろっています。小さなショッピングモールのように品ぞろえが豊富で、RVパークに宿泊する際の買い出しにとても便利でした。
トマトの美味しさに感動しました。5個入り200円前後と手頃な価格で大満足でした。他にも地元の名物「ひじかわラーメン」のテイクアウトや地元産の食材を購入し、車中泊での調理に活用しました。
6月に訪れた際、アジサイが見頃を迎えていました。肱川を一望できるベンチや遊歩道があり、肱川の豊かな自然を満喫できるスポットも充実しています。
多くの口コミが品ぞろえの良さを評価しています。特にRVパークの宿泊者にとっては、気軽に買い出しができる点が魅力のようです。開放的な雰囲気で、川沿いには整備された遊歩道もあるため、ツーリングスポットとしてバイク愛好家の男性にも人気があります。
近隣には温泉施設があり、また大洲城までもそれほど遠くないため、観光スポットの一つとして立ち寄るのがおすすめです。
清流の里ひじかわの施設一覧
清流の里ひじかわのRVパークの利用料は下記の通りです。
利用料 | 2,000円(1泊2日) ※電気・水道・ごみ処理代込み |
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チェックイン・ チェックアウト |
【チェックイン】13:00〜17:00 【チェックアウト】〜11:00 |
予約 | 必要(前日の17:00まで) |
また、清流の里ひじかわにある各施設の営業時間は以下の通りです。
営業時間 | 定休日 | |
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物産販売所 | 8:00〜18:00 | 1月1日 |
野菜販売所 | 8:00〜18:00 | 1月1日〜1月3日 |
鹿野川主婦の店 | 8:00〜19:00 | 無休 |
呑み食べ処 味人 | 9:00〜21:00 | 水曜・月1回不定休 |
Yショップいまおか | 7:00〜20:00 | 第2・4火曜 |
コインランドリー | 5:30〜23:00 | 無休 |
アトリエLapis 2 | 9:30〜18:00 | 月曜、第3日曜 |
JA愛媛たいき 肱川支所 | 8:30〜16:00(一部〜17:00) | 土・日曜、祝日 |
※2024年6月時点の情報です。最新の営業時間や詳細は、清流の里ひじかわの公式ウェブサイトでご確認ください。
清流の里ひじかわの基本情報
施設名 | 大洲市「道の駅」清流の里ひじかわ |
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所在地 | 〒797-1503 愛媛県大洲市肱川町宇和川3030 |
問い合わせ・予約 | 0893-34-2700 |
公式ページ | https://seiryuunosato-hijikawa.co.jp/ |
※2024年6月時点の情報です。最新の情報や詳細については、必ず公式ページでご確認ください。